イージス艦と漁船の不運

このところの報道加熱ぶりについて、少し考えてみたい。

日本国民を、その命を守る立場の自衛隊の船がこともあろうか日本の漁船を真っ二つにしてしまった事件である。

まず、行方がわからなくなった、お二人には同情もするし、ご家族の方の心配ははかりかねる状況であるのは、それはその通り、どうか自力でどこかに上陸してほしいと願っている。

しかし、この報道の過熱ぶりはどうだろう・・・。

石破やめろ！
嘘をつくな！

全くその通り、そういうことはじゃんじゃん言っていいし、自衛官は猛省すべきであるし、長たる石破はとっとと辞めてもらいたい。

２００３年、玄界灘でパナマ船籍(実態は韓国籍)の船が漁船の再三にわたるライト等による警告、警鐘、も伝わらないままノーブレーキで日本の漁船に体当たりしてしまった事件は記憶に新しい。

ネットではずいぶん話題になったらしいが、私がそんなことを知ったのはここ２～３年である。

つまり、今回の事故をひつこいくらいに報道し、徹底的に自衛隊の過失を追求するのであれば、もちろん同様に「第１８光洋丸」の事件と水産庁取締船「からしま」に対する故意と思われる衝突についても報道すべきである。

とりあえず「竹島の日」くらいは大々的に報道してみろ。(ちょっと関係ないか・・・(笑))


で、今回捜索のために深海探査のための潜水艦が投入されることになったらしい。
二人の捜索にかかる費用は７２億円だそうだ。

もちろん命は金には換えられない。だが、遺体を探すために７２億円を投じるなら、遺族(もちろんまだ亡くなったと決まってはいないが深海を探す・・とはつまりそういうことであろう)に１０億円でも差し上げた方がいいのではないだろうか？

「金じゃないんだ、とりあえず亡骸だけでも探し出せ」・・・と遺族が言うなら仕方ないが、漁師なら水葬という考え方もあるわけで、考えさせられるわけである。

まあ、マスコミのくだらなさに正直辟易としている、今日この頃である。